講談社100周年記念企画 この1冊!:KISS KC『のだめカンタービレ』(1)〜(25)

講談社100周年記念企画「この1冊!」

 

85冊目

KISS KC『のだめカンタービレ』(1)〜(25)

著者:二ノ宮知子

橋本芽礼
書籍第三販売部 37歳 女

この出会いに感謝

書籍表紙

KISS KC『のだめカンタービレ』
(1)〜(25)
著者:二ノ宮知子
発行年月日:2002/01/11〜2010/12/13

 2001年「Kiss」での連載開始時、雑誌宣伝部に所属していた私は一読者として『のだめカンタービレ』と出会いました。主人公の女子大生 “のだめ”のハチャメチャで不思議でそして愛らしいキャラクターと二ノ宮知子さんの描く世界にすぐに夢中になりました。毎号「Kiss」の最新号が届くのを楽しみにし、2002年1月のコミックス1巻が発売になった時には、近所の書店ですぐに購入したのを覚えています。

 2002年6月に雑誌宣伝部からコミック販売部に異動をし、偶然にも「Kiss」の販売担当をすることになりました。販売の仕事が何かもよくわからない中、とにかく『のだめカンタービレ』に関われることをとても嬉しく感じました。

 それから8年。こんなに面白い作品をもっと知ってもらいたいという気持ちで、販売担当をしてきました。『のだめ』好きな書店さんたちとの自腹キャンペーンや、奇声を発するぬいぐるみや文房具などグッズ製作に関わったり、マングース着ぐるみ着用で「めざましテレビ」パブコーナーに出演(一瞬ですが)など、様々な経験をさせていただきました。連載が続くにつれ作品の面白さが数多くの読者に伝わり、それに伴い部数も伸び、そしてドラマ化、アニメ化、映画化とどんどん大きくなっていく“のだめ”を途中からは親の気持ちで見ていた気がします。

『のだめカンタービレ』の魅力は、のだめとその周りのキャラクターの多彩さ、ギャグセンス、そして演奏シーンの素晴らしさ・・・う〜ん、一言では言い切れません。爆笑シーンや感動シーンも数多くありますが、私が癒される1話はLesson9(第9話、コミックス2巻収録)。疲れた時に読むと自然とニヤニヤしてしまい、リラックスできる1話です。

 この1冊と出会い、ファンになり、販売の仕事の面白さを知り、クラシックに興味を持ち、そして癒され、ほんの少しではありますが“のだめ”と一緒に成長できた気がします。 この出会いに感謝しています

(2011.09.15)

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