講談社100周年記念企画 この1冊!:週刊少年マガジンKC『トッキュー!!』

講談社100周年記念企画「この1冊!」

 

21冊目

週刊少年マガジンKC『トッキュー!!』

原作:小森陽一 漫画:久保ミツロウ

川添千世
イブニング編集部 25歳 女

友達ができました。

書籍表紙

週刊少年マガジンKC
『トッキュー!!』(1)〜(20)
原作:小森陽一
漫画:久保ミツロウ
発行年月日:2004/05/17〜2008/09/17

 初めまして、イブニング編集部の川添と申します。

 週刊少年マガジンで連載されていた「トッキュー!!」が大好きです。

 2次元的な意味でも大好きなのはもちろんなのですが、いろいろ3次元の生活に影響を与えられた作品でもあります。

 影響その1、週マガ購読し始める。

 大学に入ってから「トッキュー!!」を知って、それから週マガを毎週買って読むようになりました。それまでは少年ガンガン派でした。

 毎週水曜日の午前0時にコンビニに自転車で走りました。懐かしいなぁ。

 ちなみに今は「AKB49〜恋愛禁止条例〜」を最初に読んでいます。あっちゃんのキャラ造形が最高です!

 影響その2、友達ができる。

 入社後、隣の編集部に入ってきた女性編集者も無類の「トッキュー!!」好きと知って、それをきっかけにとても仲良しになれました。

 今でも月に一度は定例会議を二人で開いて熱く、時に人には言えない趣味や仕事について話し合う仲です。

 他人にはいえない趣味を語り合えるなんてこれ以上の喜びはありません。彼女は無二の親友です。片想いじゃないといいなぁ。

 嶋本さんという登場人物がいるのですが、私たちがいかに彼を好きか、という話を概ねしていました。もう、嶋本さんが朝起きて新聞を読んで出勤して、時には兵悟を怒ったり、五十嵐さんに怒られたりしながら、でも無事に仕事を終えて就寝する……という姿を想像するだけで幸せになれるんです。本当に。

 ネットじゃなくてリアルでオタク的同趣味の仲間を見つけるって結構な奇跡なのです。しかも社会人になってからなんて。

「トッキュー!!」は私の人生に素晴らしいものを与えてくれました。

 影響その3、「モテキ」ができる。

 あまりに「トッキュー!!」が好きすぎて、先輩編集者に作者・久保さんに一度でいいから逢わせて欲しいと懇願しました。もちろんそれだけが理由ではありませんが、その後「モテキ」で一緒にお仕事をさせて頂くことができました。私は果報者です。

 というわけで「モテキ」全4巻+4.5巻も読んでいただければ嬉しいです。

(2011.01.01)

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